「無事是名馬」将棋の加藤一二三九段の引退会見があったそうで…。

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将棋の加藤一二三九段が会見 引退の心境語る(NHKニュース)

まさかご本人も14歳でデビューしてからさすがに77歳まで現役で指し続けるだなんて思ってなかったんだろうな…。

60年以上将棋のプロ棋士として活躍し、今月、最後の対局に敗れて現役を引退した加藤一二三九段が30日に記者会見を行い、「立派な後継者がそろっていますから、心安んじて引退できます」などと心境を語りました。
加藤一二三九段(77)は、昭和29年に当時の史上最年少記録となる14歳7か月の若さでプロ棋士になり、名人などのタイトルを合わせて8期獲得するなど、将棋界を代表する棋士の1人として60年以上第一線で活躍してきましたが、今月20日、負ければ最後となる対局に敗れ、現役を引退しました。

加藤九段は30日、東京・渋谷区の将棋会館で引退後初めてとなる記者会見を行い、およそ100人の報道陣を前に、まず現役生活を終えた今の心境を「今は大変すっきりとした気持ちです。これからも今までどおりやる気を失わず、元気よくこれからの人生を歩んで行く気持ちです」と語りました。

また、現役生活で最も記憶に残る1局として、中原誠十六世名人との熱戦の末、42歳で初めて名人のタイトルを獲得した昭和57年の名人戦を挙げ、「勝ちが見えた瞬間に『ああそうか』と叫びました。『ついに名人を獲得できるんだ』と叫んだんです」と当時の心境を振り返りました。

そのうえで棋士人生について、「それなりに、かなりの成果を上げたと思っています。バッハやモーツァルトの名曲が今でも世界中の人に影響を与えるように、将棋ファンにとっては私やトップ棋士の名局も、100年、200年、300年たっても感動を必ず呼ぶという自信や誇りがあります」と語りました。

一方、連勝記録が歴代単独1位になった中学3年生の藤井聡太四段について、「作戦がうまくてスピーディーな戦い方をすでに身につけていて、欠点が1つもない」と高く評価したうえで、藤井四段が加藤九段の引退に際して「一抹のさみしさがある」と話していたことについて、「さすがに、ほろっときます。哀感が漂ってきます。すばらしい後継者がいるなと感動しました」と話していました。

そして最後に、「将棋界は今、人格的にも大変優れていて、将棋も完成の域に達している立派な後継者がそろっていますから、心安んじて引退できます」と語り、会見場をあとにしました。

個人的には、いろんな数々のエピソードもあれども、やはり史上初の「1000敗」、そして1180敗という歴代1位の敗戦数を持ちながらも生涯成績的には歴代3位の1324勝で、「勝ち越してる」ってのが凄いなあって思いますよね。将棋棋士の場合、基本的にはリーグ戦よりもトーナメント制の棋戦(予選・本戦を問わず)が多いから、ある一定数勝たないと対局数は増えない、増えないと勝ちも負けも増えない…という意味では、

まさに「無事是名馬」

の一言に尽きるたぶん今後、二度と出てこないような名棋士なんだろうなあ、って思いますね。

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やはり藤井四段のデビューに「間に合った」のが嬉しかった。

私自身は将棋はほとんど指せない(金と銀の使い分けすら危ういぐらいで)で、主に将棋棋士の人物史・人物関係史、ついでにかけば加藤九段を筆頭にした「食事・おやつ事情(?)」に関心がある程度の「見る将」の典型的タイプなんですが…きっかけはクイズサークルで通年のタイトル戦(名人戦、竜王戦など)を始める際に将棋の文献を片っ端から読み始めたのがきっかけで、その時に散々読んだのが先年亡くなった将棋エッセイストの第一人者だった河口俊彦八段の御本でした。その河口八段のエッセイにも加藤九段のお話は結構出てきまして、「大山康晴の晩節」という昭和の大名人・大山康晴の評伝本を書いた中でも、「あの人こそが天才中の天才である。1分将棋になったとしても(頭に)パッと浮かんだ手が常に最善手なのだから。」とまで言わしめるほどの逸材として最大級の評価をたびたびされてましたね。

そういう意味ではたぶん「見る将」(まさか近年こんな名前が出てくるとは思いませんでしたけど)を始めるきっかけは確実にこの加藤九段で、まさか「アウトデラックス」などを含めて、こんなにTVにひょいひょい出る人気者になるとは思っていませんでしたけど(苦笑)。

…てな事を思うと、

「(あと数日で)史上最年長棋士」の加藤一二三九段と「史上最年少棋士」の藤井聡太四段の対局が実現しました。

いう昨年末、クリスマスイブに行われた藤井四段のデビュー戦の相手が、この藤井四段が更新するまで最年少記録を持ってた加藤九段だったってのが「いやあ、将棋の神様、粋なプレゼントをするなあ」って思ったもんでした。

というのは将棋のプロ棋士になるのは三段の時に奨励会という下部組織で「三段リーグ」で勝ち抜かなければならないのですが、これが半年かけて行われるリーグなので仮に藤井四段がここで四段になってなければデビューが半年遅くなってたことにもなります。また、加藤九段がこの77歳という年齢まで現役で居続けることができたこと。他の名人経験者は、順位戦という名人戦に繋がるリーグ戦では最上位のA級から陥落したタイミングや、そのすぐ下のB級1組の時点で、またはA級のまま引退したり亡くなったりする棋士がとても多く(昨年いっぱいでやはり名人経験者の森内俊之九段がA級からの降格をきっかけに順位戦引退→フリークラスを宣言したのが話題になってました)、やはり「藤井四段が最年少記録でデビュー」したこのタイミングと同時に「名人経験者である加藤九段がとことん現役に拘り続けて、最下位のC級2組まで転じて戦い続けた」という点も見逃せないと思うんですね。

ゆえに通常であればこの加藤九段と藤井四段の対局ってのは「ありえない」可能性が非常に高かったんですが、まさに「将棋の神様の粋なプレゼント」とばかりにその両棋士の「奇跡の」対局が実現して、結果、加藤九段は19世紀生まれ(1954年にプロデビューでしたので19世紀生まれの棋士も当時50代のベテラン棋士がいらっしゃったそうです)・20世紀生まれ・21世紀生まれのいずれの棋士とも対局した大記録を達成し、藤井四段はデビュー戦以後、現在公式戦29連勝というとてつもない大記録を達成した…というのを思うと、「あー、ここがたぶん歴史の転換点、ひとつの時代の終わりと始まり」なんだろうなあ、としみじみ考えてしまう今日この頃です。

ぜひ藤井四段が「七冠完全制覇」するのを見届けて欲しい…。

たぶん藤井四段も他の中学生でデビューした棋士(加藤九段の他には、谷川浩司、羽生善治、渡辺明の各棋士)と同様に、あと数年すれば(ヘタしたら来年あたりには早々に)タイトル戦とかにも顔を出して、それこそ羽生三冠のようにいろんなタイトルを取りまくって、ひょっとしたら七冠全てを制覇する日が来るかもしれませんね。いやあできればその日にも元気ハツラツで解説をされるようなお元気な姿を見てみたいですわー。

いや、本当に長い長い間、60数年間も本当にお疲れ様でした。今後共本当により一層お元気で。

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